内部監査業務(プロセスの評価、マニュアルの検証など)は、IAUをスタートさせるときに考えていたことであって、当時の医真会グループの職員が期待していたことは、別にありました。最高責任者は、そのことも覚悟されていて、「試行錯誤で監査機構作ってゆく」と意思表示されていました。その覚悟はIAU職員もすぐに思い知らされることになりました。
混乱の背景の一つは、“リスクマネジャ”なる言葉にもありました。IAUがスタートした2000/04時点では、医真会グループでは、各施設に兼務のリスクマネジャが、提出される事故報告書やインシデント・レポートを集めて、持ち寄り、分析して、防止対策を検討することが定着しつつありました。現場のリスクマネジャは、そのまま機能して欲しいこと、内部監査者に、現場の管理(マネジメント)を委ねることの不合理さを説明しても、受け入れられない状態が続きました。専従のリスクマネジャを誕生させたという暗黙の了解が広がってしました。兼務の各職場のリスクマネジャが手を引いてしまう結果となりました。
応募してくれたIAU職員は、内部監査者としての勉強を開始しました。その最初の勉強は、リスク分析能力の強化あり、その能力は現場のリスクマネジャも当然に要求される能力であるので、対外的には同じことを要求される集団、肩代わりしてくれる組織と誤解されてしまいました。さらに、分析の結果掌握されたリスクの管理(リスク・マネジメント)の責任は、監査者に負わせてはならないとの考えは、共通認識できる状態になりませんでした。内部統治、内部監査、リスク管理の関係は、図のように考えています。
IAUとしての監査機構のあり方の実践方法を思考錯誤しています。悩んで、偏見と独断で、浦上(IAU室長)の責任において進めています。スタッフはヘッドハンティングで入れ替わりもありましたが、現在は、「リスク管理実務の中心は、現場のリスクマネジャ(現場業務との兼任で、本グループでは安全管理担当者と称しています)である」との認識で、安全管理担当者に働きかけています。闘病している患者さんを、最新の知識と技術とを駆使してリスクをとって(risk
taking)、ともに立ち向かう戦友は医師であり、看護師であり、全てのコメディカルです。IAUはこれらすべての医療者の支援・作戦部隊でありたいと考えています。患者さんのアドボケーターを目的とした組織ではありません。IAUの活動が、結果として患者さんの向う方向と限りなく重なる事を希求しています。
具体的なIAUの活動の報告は、IAUのそれぞれの部門が、担当した業務を報告いたしています。それらは、報告書を提出していただいた現場スタッフや、現場責任者、その分析や検討を現場と共に行なったIAUスタッフの活動のおかげです。このことから生じる不都合の責任は浦上にあります。このIAUのビジョンは、浦上の独断と偏見です、責任は全て浦上にあります。ご批判やお問い合わせは、広報課を介して浦上へお寄せ下さい。
|